2023-04-07 食べるみたいに読みたい、語学学習まだ真っ暗闇
持ち歩いて角が擦れたり、指の湿気で波うってしまったり、端が折れたり、どこかにシミをつけてしまったりさせながら本を読みたいなあと思う。書き込みをしたりあえて折り込んだり行を辿った爪の跡があったり、そんな風に読みたい。図書館で本を借りるとそうはできないから私は今までずっと本を文字通り「借りもの」として触れてきたけれど、電子書籍を読まざるを得なくなってから強くそう思う。触れて、一緒に歩みたい。
Twitterでは長い時間をかけて好きなつぶやきをする人を見つけてきたから他に代わりを見つけるのは難しい。でもだからこそ何か物足りない気持ちを抱きながらどこか別の場所に引っ越すよりいっそ、SNSとの付き合い方を変えるきっかけなのだとも思う。
自分がフランス語に向き合わざるを得なくなってから、母国語ではない言葉で書かれたものに興味がわくようになった。きっかけはアゴタ・クリストフの『文盲』だったと思うけれど。
学生時代に謎のかたまりであった「英語」というものからなんとか逃げ切ったあと、「話せるようになるといいのになあ」とぼんやり思いながらもぼんやりしっぱなしでここまできたけれど、まさか自分が人生の後半に入ってまた外国語に悩まされることになるとは思わなかったし、言語、語学、ということにこんなに思いを馳せる時間を持つことになるとは思わなかった。
世界で私ほど語学学習のセンスがない人間はまたといないだろうから、私の語学との格闘の記録もまた良い参考になるのかもしれない。…記録してないけど…。